意外と知らない大人のための7つのワインマナー
ワインは歴史が古いだけに、マナーが少々細かい飲み物。
選び方や注ぎ方、持ち方や味わい方などいろんなところにお作法があります。
しかし心配しなくても大丈夫。
昔に比べ、ぐっと身近に広まってきたワイン。まずは失礼のない程度のことから覚えていきましょう。
今回はお店やパーティーなどでワインをいただく時のマナーをご紹介します。
ワインを楽しむ7つのマナー
ワインマナーと言っても実つは国や時代によって様々です。
そこで現在に日本で覚えておくべきワインマナーを7つにまとめました。
1ワインを注ぐのはお任せしましょう
高級レストランなどのソムリエやお店のスタッフが各テーブルを担当しているようなお店では、ワインをボトルで注文しても、ワインを自分たちで注ぐ必要はありません。
ホールのスタッフが適量で注いでくださいますし、グラスのワインがなくなってもソムリエやお店のスタッフに軽く手を上げて合図をすればちゃんと注いでくれます。
またお酌の文化がある日本とは違い、外国では女性がお酒を注ぐことは好まれません。
ホームパーティーや居酒屋などの場合は気にしなくてもいいですが、ワインを注ぐのは、基本男性にお任せした方が無難と言えます。
2グラスは置いたままで
ワインを注ぐ際は「グラスはテーブルに置いたまま」にしましょう。
貴重なワインがこぼれてしまったり、テーブルクロスを汚すのを防ぐためもありますし、何よりソムリエや給仕がワインを注ぐ際に注ぎにくくなってしまいます。
また、ワインは温度に大変繊細です。注いでいる時の手の温もりで味が損なわれてしまう可能性があります。
日本のビールや日本酒の注ぎ方に慣れている方は、ついグラスを持ってしまいがち。しかしそこはぐっとこらえましょう。
また、ワインを堪能し、「もう結構です」という場合にはグラスの淵に軽く指や手を添える仕草をしましょう。
ジェスチャーのみで済ますのは、周りでまだワインを楽しんでいる方への配慮ですが、注いでくれる相手が上司や取引先の方など、プロではない場合は、「結構です」と一言添えた方が無難かもしれません。
3注ぐワインの適量を知ろう
高級レストランではソムリエやお店の方が注いでくれますが、気軽な飲み会や手軽なお店で注ぐ場合も多くあります。
そんな時に注ぐワインの適量は「グラスのふくらみのやや下」まで。
およそ3分の1から4分の1と言われています。
一度にたくさん注いでしまうと、ワインの香りを楽しむためにグラスを回す時にあふれてしまいますし、なみなみ注がれたと注がれたグラスは見た目も悪く、飲んでいるうちに味も落ちてしまいます。
日本酒の場合とは違い、ワインは少しずつ継ぎ足すようにしましょう。
4グラスを持つときは足を持つ
ワイングラスのワインが注がれるところを「ボウル」。
細く長くなっているところを「ステム(脚)」と言います。
ワイングラスは、手の温度でワインの味が落ちないためにボウルの部分ではなく、ステムを持ちます。
逆にブランデーの場合は、手でブランデーを温めて香りや味を楽しむお酒なので、ボウルの部分を持つのが正解です。
5乾杯の時の注意!「グラスはぶつけないで」
ワイングラスは大変繊細!
特に高級レストランでは、ワイングラスも高級なものが使われている場合が多く、乾杯の衝撃でひび割れてしまうこともあります。
正しい乾杯の仕方は、「ワイングラスの足を持ち、首の高さまで持ち上げる」だけ。笑顔もあったらより素敵です。
もしもその場の空気などでグラスをぶつける必要が場合はできるだけ衝撃を少なくしましょう。
ホームパーティーのようなグラスが繊細でない場合は特に神経質にならなくても大丈夫です。
6グラスについた口紅は指で拭ってナプキンで拭く
女性特有のマナーになりますが、グラスにべっとりと口紅がつくのは美しいとは言えません。
男性でも多少跡が残るので、そこまで神経質になることはありませんが、さりげなくできるとワインをいただく姿も美しく見えます。
口紅が目立っているところを指でさっとふき、指についた口紅は手元のナプキンでふきましょう。
また、食事の際は口紅はできるだけ薄くすることをおすすめします。前もって軽くふき取ったり、ワインを飲むことがわかっている場合は口紅を薄くするといいでしょう。
7タバコや香水など、香りの強いものに注意
「香り」はワインの楽しみの一つです。
喫煙やつけすぎた香水は、ワインだけでなくお料理も台無しにしてしまいます。
喫煙ができるお店であっても、同席している方がタバコが苦手な場合なことも考えて控えておくのがマナーです。
特に一般の方向けの試飲会では参加する場合は香水はNG。
試飲会では特に香りも重視されるためかなり敬遠されてしまいます。
ワインマナーのまとめ
ワインをいただく時のマナーはいかがでしたか?
今回はワインをいただく時のポピュラーなマナーを紹介しました。
他にも選び方や注ぎ方、食事の時のマナーなどもたくさんありますが、少しずつ必要に応じて覚えていきましょう。
ワインは一緒に飲む人だけでなく、その場にいる周囲の人やソムリエ、ワインの造り手など、様々な方の想いが詰まっています。
そんな方々に敬意を示していただけば、自然にワインを味わう時の仕草も美しくなります。
美しい大人の嗜みとして、ワインを愛し、味わってみてください。
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